「薬師堂(滋賀県大津市大物)」を三次元点群データで記録
プロジェクトの内容
「百間堤」の成果を大津市大物自治会に寄贈した時に、自治会長から「大物には自慢できる文化財が、もう一つある」と言われました。
山の中腹には、平安時代、最澄が開基したと伝えられる「歓喜寺」遺跡があり、地元の人たちが大切に守り続ける「薬師堂」があります。これらの記録を頼まれました。
「R-10」で基準点測量を実施して、3Dレ-ザ-スキャナでスキャニングをしました。
作業にかかったのは2日間。その間、誰も人と出会うことはありませんでした。
樹木が多くあり、現況平面測量はできませんでしたが、幸運にも人工衛星からの電波を受信できたことで、基準点は得ることができました。
おかげで、世界測地系の三次元点群デ-タで、薬師堂の記録を作ることができました。
ちなみに、貴重な文化財産である「薬師如来」は盗難被害にあって、今は無いそうです。
無住の堂宇は危険ですね。滋賀県下で文化財の盗難事件が多発しているそうです。
プロジェクトの概要
対象地区名 | 薬師堂 |
場所 | 滋賀県大津市 |
作成期間 | 2015年7月 |
使用した機材など | GNSS測量機「R-10」、3Dレーザースキャナ |