多賀の「女飯盛木」と「男飯盛木」
事前調査無しに現地に行っても、周囲に障害物があったり、枯れていたりしては行動が無駄になります。そこで今回は、パソコンを使って下調べ。結果、多賀町の「女飯盛木」を調査対象にすることにしました。
この木は、幹周9.75m、樹高15m。推定樹齢は300年以上。元正天皇の病気平癒祈願にケヤキの杓子が謹製され、残りの枝を地に挿したものが大木になったと伝承されています。多賀大社に所縁がある古木。田んぼの真ん中に、ぽつんと立っています。
少し離れたところに「男飯盛木」もありました。こちらも、幹周6.32m、樹高15m、推定樹齢300年以上の古木です。
2本は数百m離れているので、測量は別々に行いました。
まずはGNSS測量機「R-10」を使って基準点を設け、そこに3Dレ-ザ-スキャナを設置してスキャニング。R-10を使って現況平面測量を一人で行いました。
上の写真は、女飯盛木の成果図です。
三次元の成果と二次元の成果を融合した平面図と、三次元点群で表現した樹木の断面を左右に配置しました。
この図面と動画をDVDに記録して、多賀町立文化財センタ-に寄贈しました。
プロジェクトの概要
対象地区名 | 「女飯盛木」と「男飯盛木」 |
場所 | 〒522-0341滋賀県多賀町多賀927、2098 |
作成期間 | 2015年6月 |
使用した機材など | GNSS測量機「R-10」、3Dレーザースキャナ |