滋賀県土地家屋調査士会 大津支部研修 『滋賀の地籍』
令和元年12月20日(金) 大津市ふれあいプラザ
明日都浜大津5階 中会議室にて『滋賀の地籍』と題し、弊社代表取締役の柴﨑優が講演を行いました。
土地家屋調査士にとって重要な境界点の原点である『塚』をキーワードとした内容で講演を行いました。
塚にも種類があり、講演では
街道のマイルストーン・キロポストの役割を果たす『一里塚』
2020年大河ドラマで話題の明智光秀に所縁ある『明智塚』
境界点の原点である『境塚』
600年以上前から大津市堅田の地元民から守られてきた塚『勾当内侍塚』
の4つについて話をしました。
一里塚については東海道から分岐する北国街道の出発点、大津市札の辻から1里毎に築かれていた
一里塚が現在ではどこにあるのか、法務局備え付けの公図や和紙公図などには
どう記載されているかなど講演しました。
明智塚ではかつて和紙公図などには表現されていなかった塚でしたが、
平成2年に地目は墓地として分筆され、登記簿として存在しており
今も丁重に地元の方に祭られているなどの話をしました。
境塚については、かつて大津市衣川と雄琴の境にあった人口的に整形された小丘が
発掘調査報告書に記載されており、村と村の間での紛争を解決するために築かれていたと考えられ
境塚として存在していたなどの話をしました。
勾当内侍塚においては、今も地元で行われる祭りによって塚の存在を後世に伝えてきた
などの話をしました。
土地家屋調査士にとって地元の歴史や慣習を知ることはとても重要な事です。
地域のためにその歴史を知ることが我々の業界にとって役に立つ。
地域貢献に少しでも役立てればと思います。