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CIMについて

CIM導入、業務は大きく変わる

滋賀県の土木技術職員参加の勉強会で作成

CIM」は「Construction Information Modeling」の頭文字をとった略称。

すでに建設分野では「BIM(Building Information Modeling)」が進められてきました。

「ICTツール」と「3次元モデル」を活用し、建築の設計や施工、維持管理にいたる全ての工程で効率化を図り、生産性を向上させています。そうした取り組みを、土木分野にまで拡張したのがCIMです。

CIMを導入することによって、効率化や生産性の向上以外にも、「合意形成の迅速化」や「品質向上」など、様々な効果が期待できます。

CIMの各段階におけるメリット

1.計画・調査・設計

3DCAD8 

CIM6

CIM7

計画・調査・設計の初期段階において作成する3次元モデルは、大きく分けて2つ。

ひとつは地形など現況をモデル化したものであり、もうひとつは設計図面等2次元データをモデル化したものです。

片方、あるいは両者を活用することで、

  • 構造物の干渉具合や整合性をチェックできる →【設計の最適化】
  • 施工後のイメージを確認することができる →【設計の可視化】
  • 関係者間で施工後のイメージを共有することができる →【確実な情報伝達】【情報の共有化】

といった効果が期待できます。

さらに具体的な例を挙げると、

  • 切土・盛土量の算出や設計数量の検討を何度でも行える →【概算コストの比較】
  • 近隣住民へのプレゼンテーションに活用 →【合意形成の迅速化】

など、得られるメリットは多岐にわたります。

2.施工

実際に施工する段階においても、様々なメリットが見込めます。

  • より現実に即した仮設・施工計画を提案 →【施工の効率化】【安全性の向上】
  • 最適な人材や資材の確保へ活用 →【建設コストの最適化】
  • 重機制御のICT化 →【施工の高度化(情報化施工)】

人手不足の解消や安全性を担保できる「無人化施工」や、次世代通信技術の整備に伴う「施工の遠隔化」など、時代が進めば、さらなるニーズが高まってくると考えられます。

3.維持管理

初期段階からCIMを導入する、つまり【構造物情報が一元化】されることで、

  • 各段階での点検記録を参照することができる
  • 全体像を把握し、異常箇所への早期対応につながる

など、【維持管理における効率化】が期待できます。

また、後に求められる【構造解析】【環境性能評価】にも対応することができます。

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