「景観シミュレーション」でプロジェクトを迅速化
「景観シミュレーション」とは、現況および計画内容を3次元データ化+合成することで、視覚的な評価をサポートするツールのことです。
様々な角度から完成後のイメージを確認できることに加え、周辺環境に及ぼす影響を検討したり、問題箇所の早期発見など、活用法は多岐にわたります。また、関係者との合意形成を容易にし、迅速化させる効果も見込めます。
弊社では、3Dレーザースキャナー測量やGNSS測量、写真測量、3D-CADといった技術を使い、ご要望に沿ったシミュレーションの作成を行っています。
「景観シミュレーション」の活用
住民説明会
一般の方を対象とした「住民説明会」において、計画平面図だけで理解を得ようとしても、なかなか上手くいくものではありません。業界と無関係な方ほど、完成後のイメージを持つのは難しいものです。
住民の方々は「道路の拡幅工事後、どこまで道が迫ってくるの?」とか、「宅地開発後、街の景観がどう変化するの?」など、様々な疑問や不安を抱えておられます。
景観シミュレーションを活用することで、一緒に理解を深め、疑問や不安を取り除くことが可能となります。
施工計画
例えば、山岳部等における長大橋梁の建設や急傾斜地における工事など、作業スペースが取りづらく、危険を伴う箇所での施工計画作成時に大きなメリットをもたらします。
「細かな施工手順」や「作業員の配置」、「各種重機の動き」など、具体的な検討を前もって行うことで、事業の安全性や工程の効率化確保などに寄与します。
さらに施工シミュレーションを行うことで、「危険箇所の事前把握」や「工事全体の流れ」を可視化することができます。
これらの情報が関係者間で共有されることで、施工の安全性と効率化が大幅に向上します。
「絵図」や「古図」の”見える化”
景観シミュレーションが作り出すのは、未来の世界だけではありません。「絵図」や「古図」といった資料をもとに、大昔の世界を立ち上げることができます。
弊社では、そうした資料を現在の地図に復元する、絵図・古図の「見える化」に取り組んでいます。
地域の潜在的な魅力を引き出し、新しい価値を生み出します。
仮想空間で街を創造する
基盤地図情報を使用して作成(承認番号:平27情使 第383号)
あたかも実際に上空から撮影したように思える映像ですが、実在する世界ではありません。「基盤地図情報」というビッグデータをもとに作成した、仮想の世界です。
他にも、「地形モデル」や「オルソ画像」、「設計図から作成した道路や法面」など、様々なデータが組み合わさっています。
こうしたシミュレーションを活用することで、例えば建設予定の道路や橋脚などを含めた『未来の地図世界』を、誰とでも共有することが可能になります。
3次元の地図は、誰もが簡単に理解し合えるコミュニケーションツールとして活用が期待されます。